ゆめの落し子

ゆめの落し子

童話、のようなもの 晶

それからまた、ずいぶんときせつがながれました はなもくさきもかえるもでんでんむしも、きしべのいきものみんながげんなりとしてしまいそうなくらいにあつくかわいたなつがやっとおわって、ようやくすずしいかぜがそよぎ、あきのふかまりをひごとにかんじは...
ゆめの落し子

童話、のようなもの 破

それからまたなんどか、はるとなつとあきとふゆとがすぎてゆきました あのとき、りすのためにじぶんでひきさいたかさのきずぐちは、だいぶめだたなくなりました そのきずのあとからはえてきたあたらしいかさも、ずいぶんとおおきくそだって、あのときよりも...
ゆめの落し子

童話、のようなもの 序

あるところに、ひとりぼっちのきのこのこどもがいました とてもさびしいこどものきのこです ふつうは、こんなにさびしいことはめったにありません だってきのこのこどもは、おかあさんきのこのかさのしたにうまれるんですから おかあさんきのこは、ほうし...
あの頃のコト

愛と憎悪のはざま

姉妹サイト「蒼天の残月…」にも書きましたケド、おくすりの影響なのか、浅い眠りの中、毎日の様に見る夢に落ち込んだりドギマギしたりの日々が続いてます 夢に出てくるひとびとは、不定形な人型をした影みたいなのも多いんですケド、ワタシがこれまでに出会...
あの頃のコト

夢の中の少女

浅い夢を見た ソコで、ずいぶん久しぶりにあの娘に会った 夢の中でさえ、何年ぶりのコトだろうか ちょっと厚手の、ざっくり目に編んだ、ニットのグレーっぽいチュニックワンピみたいのを着ていて、ライトイエローのタイツ、フリンジがかわいいショートブー...
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