ひとごとじゃありませんⅡ・哀 戦士編

原作者の深月涼音センセイ急病のため、今月号の「童話、のようなもの」は休載となりました

次号での新展開にご期待ください

で、今回はちょっと気になった記事について、です↓

男22歳「男性好きになり」つきまとい5年 – YOMIURI ONLINE (2022年11月現在、リンク切れのため5ちゃんねるにリンク先を代えてます)

誰かをスキになっちゃって、それがぜったい叶いっこないって分かってて、それでも、どうしてもあきらめきれない時、どうしたらいいですか

スキになってしまったヒトを、目で追ってしまうコトを意識的に抑止できますか

スキになったヒトのコトが気になって、だけどそばに近寄るコトもできなくて、そのヒトのことばかりを考えてしまって気が変になりそうなのに、ソレを理性で抑制できますか

誰かをスキになるのなんて、理性や言葉や法律なんかで止めだてできるコトじゃないハズです

もしできるとしたら、それは本当は、「スキ」なんかじゃないんです(断言)

こっそりと、遠くの物陰から、そのヒトに気づかれないように、そのヒトの迷惑にならないように、そのヒトにキラわれないように、そのヒトの姿を追いかけてしまう

そのヒトの言葉を、息遣いを、感じたくなる

そのヒトのいない世界にいるコトなんて、無意味なものにしか感じられなくなる

もっと、もっとそばに近づきたい

できるコトなら、ずっと、いつまでも一緒にいたい

でも、そうしたらキラわれてしまう

でも、そうしたら迷惑になってしまう

そういう、二律背反のせめぎあいの炎に心をあぶられて、どうしようもなくなっちゃうコトなんて、古来から絶えることのなかった純愛の一形態なのではないでしょうか

「ストーカー」とか「つきまとい」って、誰にでも分かりやすく説明するための名詞を手に入れてしまったが故に、ワタシたちは安易に現象や行動をカテゴライズする悪癖をも手に入れてしまいました

無論、相手の心を慮ることのできない稚拙な行為は「ストーキング」とか「つきまとい」の範疇に含めても仕方のないことでしょう

でも、相手のコトを秘めやかに思慕する心から生みだされた哀切な行動が、相手に対してなんらの実害も発生させないままなのなら、それをも「ストーキング」とカテゴライズしうるものでしょうか

かつて、ストーカーという言葉が社会に普及していなかった時代、ひょっとしたらワタシたちはこの種のつきまとい行為を、それほど過敏に受け止めていなかったのではないでしょうか

ひょっとして、時代が違えば、美しくも哀しい純愛のひとつになりえた事例が、新聞やニュースの報道のカゲに無数に存在したのではないでしょうか

人間に恋してずっとそのあとをついてくる白鳥

育ての母である犬に、オトナになってもじゃれついて離れない虎

そういうニュースはほほえましく報道されるのに、ヒトではダメなのですか

スキになった誰かを追いかけられないくらいなら、いっそ死んだ方がマシなのだと実感したコトないひとには、ストーカーなんて言葉を安易に使ってほしくありません

スキなヒトを追いかけて、何がわるいんですか

<桜田淳子:追いかけてヨコハマ>

コメント

  1. ビバ☆メヒコ より:

     病気休筆残念だ。療養に専心し、一日も早く復帰して欲しい。

  2. >ビバ☆メヒコさま
    はじめまして、ビバ☆メヒコさま
    深月涼音センセイ急病のため、「晶の章」粗稿を代筆した、あの時の陽炎と申します
    今回はご心配をおかけしてしまってまことに申し訳ございませんでした
    深月センセイも、多くの愛読者の方々をはじめ、出版に尽力いただいているスタッフの皆様、映画およびゲームの製作に心血を注いでくださっている方々を含め関係する全ての方々へお詫び申し上げたいとのコトでした
    今後はこのような事態に及ぶコトのないよう、製作スタッフ一丸となって健康管理から製作体制までを総点検し、再発を防止してゆく所存です
    なにとぞ、皆様におかれましてはこれまでと変わらぬご愛顧を賜れますよう、おん願い奉りまする♪

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