前巻までのあらすじ
脳移植で少女となった男の子は、あこがれのお兄さんの笑顔のため男として試合に臨んで辛くも勝利するが、想いを伝えるコトもできず悲嘆に暮れて家へと帰るのだった…
休日をはさんで登校する少女少年… ものしずかでおとなしいのは元々ですが、いつになく元気がありません
でもそんな時でも、チームのみんなにとってはうれしいコトも起こります
怪我で戦列を離れていたチームメイトが、来週から少しずつ復帰できそうだというのです(コイツが大活躍する外伝みたいのもあったのですケド、さすがにもう忘れちゃったなぁ…^^;)
チームのみんなは大喜びです
少女少年はみんなと喜びながらも複雑な心境でいました
少女少年の技量と身体能力は、男の子としてもナカナカなものではありましたが、それらは少女少年にとっていっぱいいっぱいのところだったのです
でも、帰ってくるチームメイトの能力はそれを大きく上回るうえ、お兄さんと共にチームの核となりうる求心力を持っています
彼が戻ってくれば少女少年の役目は終わり、やっと手に入れたお兄さんのそばにいられる場所を失ってしまうコトでしょう
そんなさなか、お兄さんのコトが気になって3年生の教室の方へ行ってみると(少女少年は2年生です)、お兄さんと少女が楽しげにおしゃべりしているトコロを偶々目にしてしまい、余計に哀しくなって自分の教室に戻ってしまったりします
いまやチームの中にも、お兄さんのそばにも、お兄さんのココロの中にも、少女少年はそのいるべき場所を失おうとしています
その日のお昼休み、チームメイトたちが校長室へと集められます
少女少年は何故か別室で待機… と、ソコへ校長( イメージは白木葉子のオジイサマです CV:大木民夫)と監督がむずかしい面持ちで入ってきて、言い難そうに一呼吸おいてからこう言います
「先日の試合の結果に横槍が入った 選手登録資格を持たない者を選手として行った試合の結果は認定することはできない、そうだ…」
少女少年は一瞬愕然となり、そして絶望的な思いに包まれました
理由は何もわかりませんが、自分の秘密が何者かによって明かされてしまい、それが事実ならばチームの勝利すら取り消されてしまうというのです
ただひたすら、お兄さんの笑顔のお役に立ちたくて、それだけが全ての行動原理でがんばってきたのに、その自分のせいで学校に、チームのみんなに、そしてお兄さんに不幸が訪れようとしています
少女少年はもうどうしていいのか分からず、ただうつむいて座っています
少女少年の憔悴した様子を見かね、少しの間この場所で待っているように言い残して、ふたりの大人はいったん中座します
しばらくの後、ふたりは校長室に向かいチームメイトたちにも同じ内容を伝えます
一同は騒然となります
悲嘆に暮れる者、耳を疑い事実を受け入れられない者、校長や監督になんとかとりなしてくれと詰め寄る者、そして少女少年を罵る者…
二人の大人は、自分たちの責任においてなんとか温情あふれる裁定が下されるよう嘆願してみるつもりだから、けっして自暴自棄にだけはならないようにと一同を諌めます
激した気持ちをおさめることもままならず、憤然として校長室を辞する一同
ソコ( 校長室前の廊下ね )には少女少年が流れ落ちる涙をぬぐうこともせず、憔悴しきった表情で立ち尽くしています
一同は一瞬たじろぎ、そして誰もが苦虫を噛み潰したような表情になります
それは、あのお兄さんですら例外ではありません
何人かが少女少年に罵声を浴びせ、中には掴みかかろうとする者もいます
お兄さんはそれを制しますが、そのお兄さんの瞳にすら冷たい憎悪が宿っているのです
瞬きもしないお兄さんの冷ややかな瞳に射すくめられ、咎めを受ける罪びとの様に視線を下にはずし、力なくうなだれます
少女少年はおずおずと跪き、つい数日前まで笑顔を交わすことのできたチームのみんなに手をついて謝ります
一同は少女少年に冷たい一瞥をくれると、跪き諸手をついた少女少年を無視してその場を去ってしまいます
なにごとが起きているのか理由も分からない生徒たちが、不思議そうにその光景を見ているのみです
一同の姿が廊下の曲がり角の向こうに消えて足音が聞こえなくなっても、少女少年はいつまでも跪き手をついた姿のまま、声にならない声で一同にごめんなさいを繰り返しています
ワックスのよく効いた乳白色の床にはじかれて、少女少年の涙はコロコロと転がり、千切れた首飾りから弾けとんだ真珠の粒の様に散りばめられていきます
その日、午後の授業開始のチャイムが鳴り響いても、少女少年が教室に戻ることはありませんでした…
次号、驚愕の新展開!? 少女少年に待ち受ける過酷な運命とは!?
来週の「750ライダー」は…
エッ? 委員長と順平が急接近? どうするマスター!? 「青春わかれ道」の巻だ!!



コメント
やがて「750ライダー」は
「サイクル野郎」として
日本1周の旅にでかえるのであった!
チャンピオンネタで続けてみました(笑)
てか、どーでもいいけど、古くねぇ~かぁ?
@銀座
訂正
でかえる→出掛ける
失礼!!!
てか、こんなんでコメント増やすなっちゅーの!
千葉っぷサマ☆
70年代末ころ、ジャンプに取って代わられるまでのチャンピオンは、勢いがありましたよね^^
メジャーな作品の影でやってたのにもスキなのが多かったです
あたしのお気に入りは「レース鳩0777(これでアラシって読ませるんですよね^^;)」でしょ、「ウル(軍用犬のシェパードが主人公でした)」でしょー、「スーパー巨人(メカニックに異常に強い男の子が暴走した巨大人口知能と闘うのです)」でしょー、それからそれから…
ん~、思い返すだけでもワクワクしちゃいます^^;
ホント、あたし達って古すぎですねー
( ̄▽ ̄;)v
レース鳩あらしって、小学生の頃じゃないか!鳩が主人公のマンガとは、何とも斬新。エコエコアザラクもその頃だったよね。黒井ミサって、今から考えたらベタ過ぎる名前ですな。死体が口を「クワッ」と開けているのが子ども心に恐かった。
基本的にマンガは買ってもらえなかったので、進めパイレーツとか、時々友達に読ませてもらってましたよ。
しかし、何とも複雑な夢だなぁ。良く覚えているよね。最近は物忘れが激しくて。もう駄目です。
ビバ!メヒコ!サマ☆
このおはなしはね、10~11歳ころ夜お布団にくるまりながらちょっとずつ考えて、良いのが思いつくとノートに書き留めてたおはなしなんです
こんな風な文体じゃなくて、おはなしの流れをパーツにして取捨選択したり、繋げてみたり、組み合わせてみたりしてね^^
何度も頭の中で反芻した記憶だから、いま手元にノートがなくても書けるんでしょうね
でも、今回みたいにあらためて文章化してみると、自分の表現力の貧困さに哀しくなりますね
もっとちゃんと磨いとけばよかったなぁ…