日本の技術は なんだかスゴイことになってきてますょⅡ

みなさん、まずは下の動画をご覧あれ

<ドリームキャストをCore2Duo 3GHz搭載PCに改造し、PS2を動作させてみた>

ちょっと奥サマ、コレ、すごいことですゎよ

この、あまりにも狭小な空間制約下で、Vistaを快適すぎるほどの速さで動作させ、なおかつ、ほぼストレスなしでドリキャス・PS2、それぞれのエミュを駆動させてます

エミュで単純にプレイしたいだけなら、もっとカンタンに、かつ安価に実現可能です

このスペックを、そこいらのデスクトップPCで再現するコト、それ自体はさほど難しくはないでしょう

潤沢な資金(っていっても、今なら30万いらないかな)と適切なパーツ選択さえしてあれば、システムの稼動からエミュの動作とて、更なる向上が充分に見込めます

でも、そうゆうコトは差し置いて、この筐体の中に、このスペックを詰め込むコトを実現した工作技術と設計思想、そして何より、損得度外視でコトの全てを敢えて為した、製作者の情熱とか、ドリキャスに対する愛情にこそ、驚愕と畏敬と賞賛の喝采を贈るべきではないでしょうか

コレは、「ドリキャスというハード」あるいは「セガという、かつてのハード作製企業体が、かつて有していたスピリッツ」といったモノに対する尋常ならざる情念が、現実の物理世界に具現した、いわば「神奈備(かむなび)」のような構造物なのだと思います

高速な稼動を可能にするために64GBのSSDからシステムを起動・運用し、4GBの物理メモリを実装

小型低電力なら、最近流行のAtomあたりを選びそうなトコなのに、コマンド実行能力の性能に関しては一切妥協しないCPUの選択

加えてUSB端子やスイッチ類への物理圧力に対しても配慮した構造設計(ネジ4点止めまで考慮してグラつきを排除してるトコなんか、ホントこだわってるカンジで泣かせてくれます)

シメに、BDドライブをガワから剥き、制御基盤と駆動部とを分離して配置ですもんね

そしてそれらが、室温30℃の環境下でも安定動作するコトを目標とした(つまり「ドリキャスで動かした」自己満足で終わらせるのではなく、一定程度の普遍性までをも持たせるコトを視野に入れた設計思想だった)が故に、排熱・冷却に関して、最優先事項で設計が始められているトコロなどは刮目に値するものと言えるでしょう

当然、個々のパーツの小型大容量化・低電力化・高速化といった、半導体技術の飛躍的進化があってこそ、この実現が可能となったわけですケド、たとえ個々のパーツがそろっていても、製作者側のこだわりを設計思想にキチンと反映させるには、卓越した知識と経験と技術と愛とが必要だったに違いありません

先日のコーヒー淹れてくれるロボ娘にも驚かされましたケド、モノを創り上げるコト… つまり「生産」という物理的事実こそが、経済や社会や未来などという「よく実体のつかめないモヤモヤとしたもの」を根底から支え得る普遍の行為なのだというコトを、これからの若者たちに… せめてその何割かのヒトたちに実感してもらえたらいいなぁ…

利潤を生むとか、差益で儲けるとか、そんなコトに目を奪われたヒトたちばかりを見るのって、もうウンザリな気分だもの

損得を考えられないのは単なるバカ者ですけど、損得勘定した上で損得度外視の行いを為せる者でなくちゃね

「行いを為す」とは、つまるところ「何事かを作り上げる」というコトです

情念だけをモヤモヤ抱いてなんにも作り上げなければ「事は為せない」のょ、いまどきの老若男女、およびオカマ!

自戒という意味も込めて、ね…

<ドリームキャスト 湯川専務シリーズ>

コメント

  1. ビバ☆メヒコ より:

     スバル360を最高のモノコックで武装し、2500cc・200馬力くらいのNA、って感じでしょうか。
     そういう遊びって言うのも楽しくいて良いですね。

  2. すずね より:

    >ビバ☆メヒコさま
    コレってね、一種の「怨念の結晶体」なんだと思うんです
    ドリキャスは湯川専務の必死の奮闘も虚しく、PS2の前にあえなく憤死してしまいました
    でも、そのガワをまとった廃スペックマシンが「PS2もドリキャスも、オレはココまで再現できるんだぜー!」って、血まみれのリング上から世界に向けて拳を突き上げて絶叫している様な、そんな印象を受けませんか
    それはたぶん「父ちゃんのカタキを、父ちゃんとおんなじ顔した息子のオイラがいつか必ずとってやるぜ」…そんな意気込みで設計・製作されてるからなんじゃないかな
    でもそれって、もはやロジックの範疇じゃないでしょ
    技術屋さんがキカイに愛を感じてしまうと、それは多分にフェティシズムに近い狂気をはらんだ所業を為しかねない
    そうゆう屈折した愛憎と妄執とが、渾然一体となって結実した逸品を、眼前に突きつけられたような思いがします
    そんなマッドなエンジニアに、限りない友情と共感でおくるミッドナイトメッセージ、五木寛之の夜です(知らないか…w)

  3. ビバ☆メヒ子 より:

    五木寛之の寂しい夜に、だったっけ。ラジオ深夜便。女性の声を数十年ぶりに思い出したけど、中身は思い出せん。

  4. すずね より:

    >ビバ☆メヒコさま
    おー、知ってるヒトいたんだ♪
    高校生の頃、月曜日の予習しながらラジオ聞いてると12時あたりから始まるんですよね
    ネットで検索したら、イントロはこんなだったそうです↓
    「深夜の友は真の友といいますが、こんな時間に独りで起きている貴方はいったいどんな人なんだろうと、いろいろ思いながらマイクにむかって喋っています。人生は短く、夜もまた短い。今日できることは明日に延ばして、せめてこの深夜の一時を。限りない友情と共感でおくるミッドナイトメッセージ五木寛之の夜です。」
    これ聞き終わったあと、関東では「大橋照子のラジオはアメリカン」ってゆうのがあって、提供ナムコなものですから、ギャラガとかマッピーとかリブルラブルとかのゲームミュージックをBGMにしながら勉強したものです
    そのあとは百万人の英語~旺文社のラジオ講座(ラ講って死後だわw)を聞き流して、3時近くになると放送終了
    北朝鮮の暗号通信みたいのがノイズに乗って聞こえてくるのをシカトしながら夜が白んでくる中でようやく予習を終えて仮眠
    6時起床~7時15分発の両毛線に駆け込む、みたいな生活でした
    それでも授業で寝たりするコトなく勉強してたんだから、もちょっと能力が開花してくれてても良かったハズなんだけどなぁ…
    五木寛之の夜は、「あー、もう月曜になっちゃったんだなぁ また一週間がはじまるんだなぁ」という嘆息とともに聞いてたような気がします
    なんで理系にいけなかったんだろ…w

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