悲しみで花が咲くものか!

三年前の夏、実家の暗く狭い部屋でふさぎ込んでいたワタシを、ほんの行きずりにすぎないあの方は抱き起こしてくださいました

ぎこちない会話の中で、あの方は「サンボマスターって知ってるか?」と、ワタシに問われました

ワタシは「格闘技の師範です?」と、とんちんかんなコトバを返しました

あの方は苦笑しながら、ちょうどその一年前くらいにドラマ化された「電車男」の主題歌にもなってた曲を、ワタシに教えてくれました

「あいつらの曲はいいぞ 元気がでる」

泣きべそかいてるワタシを笑顔にしようと、そう言っていろんなおはなしをしてくださいました

翌日、ワタシの誕生日、レンタルして聴いてみたその曲… 初耳ではなかったケド、通して全部聞いたのはその時が始めてでした

曲中のもっとも盛り上がるサビの直前に、彼らは絶叫します…「悲しみで花が咲くものか!」

あの方がワタシに向けて歌いかけてくれているような、そんな錯覚すら覚えながら、アルバムを正座して聞きました(CDじゃなくてレコードで育った世代のヒトは、針跳びを恐れてステレオの前に正座して一言一句・音符のひとつひとつを耳と脳髄に刻み込むようにして聴きましたよね CDやMD、ダウンロード世代には分からないだろうなぁ…)

あの方には自覚なかったハズだけど、それはワタシにとって最高の誕生日プレゼントになりました

その後、あの方とワタシとの関係は急速に深さを増してゆき、そして最高潮の盛り上がりの真っ只中で、あまりにも突然にお別れがやってきてしまいました

その、二人の短くも濃密な時間の中で、あの方がワタシに届けてくださったたくさんの想いが、彼らサンボマスターの曲を聴くと今でもありありと甦ります

あれほど強く、優しく、慈しみ深く愛されたコトは、それまでのワタシには実感したコトがなかったから

あの方がワタシに注いでくださったそれらの想いの、言葉としての具現が、サンボマスターの曲を通して再生される気がします

そして思うのです

あの時、あの方が教えてくださった言葉… 「悲しみで花が咲くものか!」とは、閉塞しきってしまった現状を突破できずにいる「今のワタシ」に向けて届けられた想いだったのだろうか、と…

そう教えてくださった方が、いまはもう自分の傍にはいらっしゃらないという、その皮肉こそがワタシを苦しめてもいるのですケド…

さっき、たまたま目にしたMTVで彼らのPVの特集やっていて、それらの中から現在のワタシの心境に響いた良いカンジのヤツを下に貼っておきます

よろしかったらご視聴あれ

最初の動画は、きっかけとなった曲:「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」

<サンボマスター:世界はそれを愛と呼ぶんだぜ>

二つ目は彼らの最新PVで、ワタシたちが出会ったときのドラマティックな情景と、あの方が届けてくださった慈しみ深い想いをそのまま唄ってるみたいな曲:「君を守って 君を愛して」

<サンボマスター 君を守って 君を愛して>

三つ目は1年前くらいのシングルで、ちょうど今のワタシみたいな心境を、あの頃のあの方が力づけてくださるとしたらこんなカンジかなって思える曲:「I LOVE YOU」

<サンボマスター:I LOVE YOU >

音楽の嗜好はヒトそれぞれで、全然ビビッとこないヒトもいっぱいでしょうケド、「I LOVE YOU」のPVは、少しだけ今のワタシに元気をくれます

「♪ もしもこの世がくだらなくても キミはいたほうがいいよ 死んではダメなのさ ♪」って、みなさんもこのブログで届けてくださったコトバだけど、あの頃、全世界が敵みたいな心境の時に、あの方たった一人だけがワタシにそう言ってくださったコトバだから…

最後に…

あの方が大好きだった「Guns N’ Roses」のギタリスト、スラッシュが、超かっこいいリードを弾いてる「Black or White」へのリンクをココに貼っておきます

逝ってしまったM.Jの、一番カッコイイPVだと思うから…

< Michael Jackson:Black or White >

あらためて見直すと、この頃のM.J.て仲間由紀恵に似てるんですねぇw(2022年11月追記)

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